卒業研究における教育方針

公開日:2019-05-25
最終更新日:2022-05-10

当研究室では、一人一つの研究テーマをもち、基本的に〇〇推薦システムという主題で研究に取り組んでもらいます。この「〇〇」には、観光スポットであったり、映画であったり、楽曲であったり、コミックであったりなど、自身の興味対象となるものがあてはまります。是非、自分が深く知りたいと思えるほど好きな対象を選択してください。そして、「自分だったらこんな推薦システムがほしい」と思えるような推薦システムを設計、実装、評価してもらいます。是非、自分だけのこだわりの推薦システムを開発してください。最後に、その推薦システムを他大学の学生が集まる合同研究会やWebサイト等で発表してもらいます。

このような推薦システムの研究を通して、長期的に生き抜くために必要な力である知的体力を鍛える習慣を身に付けてもらうことを教育目標にしています。知的体力とは、基礎学力をベースとした粘り強く考え続ける力や学び続ける力ということになります。基礎学力とは、読み・書き・計算などのさまざまな学習の基礎となる知識や能力を指します(『デジタル大辞泉』、小学館)。肉体的な体力を鍛えるには筋トレや走り込みなどを継続して行うということになりますが、知的体力を鍛えるためには、本を読む、論文を読む、文章を書く、コーディングするということを習慣化する必要があります。これらは研究活動を通して実行していくことになります。これらの訓練を繰り返し積み重ねていくことで、文章力プログラミングスキル論理的思考力といった技能が身に付いていきます。

これら獲得した技能を使うことで、より専門的な技術が修得できるようになります。奥研においては、専門技術はすなわち推薦システムということになります。推薦システムの実装技術自体は、時と共にどんどん変わっていきます。ですので、奥研で学んだ実装技術そのものが、卒業後もそのまま変わらずに使えるというわけではありません。しかし、推薦システムの根底には基礎となる情報技術数学があります。推薦システムの研究を通して、これら情報技術や数学といった基礎学力が修得できます。この基礎学力をベースに知的体力をより強固なものにしていくことで、より高度な技能を修得できるようになっていきます。こうして獲得された知的体力は、卒業後も社会で活躍するための原動力となります。しかも、この力は短期的に失われていくような表面的なものではなく、自身の内に深く根付く力となります。これは、10年、20年といったスパンで長期的に生き抜いていくための大事な力になります。